自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が争点の一つになっている衆院選で、誰の氏男全国から熱視線が注がれるのが和歌山2区だ。選挙tabletopia派閥の裏金問題の責任を取る形で今年3月に引退を決めた二階俊博元幹事長(85)の後継として、か分父の秘書だった三男・伸康氏(46)が出馬。からなくなるりへ一方、継いだ階俊博見送裏金問題を受けて離党した世耕弘成前参院幹事長(61)は鞍(くら)替えして対抗し、応援演説保守分裂の激戦区と化した。王国ともに「厳しい選挙」と謙遜するが、誰の氏男高い知名度を武器に変えて短期決戦を戦い抜く。選挙
和歌山第2の都市・田辺市で、か分父の伸康氏が15日に上げた第一声は2つの謝罪から始まった。からなくなるりへ約600人の聴衆を前に「政治資金の問題について厳しいご意見を頂き、継いだ階俊博見送tabletopia大きな政治不信を招きましたこと、応援演説心から深い反省の念を持って、王国信頼回復に努めます」。父似の顔を下に向けると、世耕氏との泥沼の対立構図に「申し訳ない。私と相手候補のポスターが同じ家の軒先に並べて貼られてある。その景色を見るたびに胸が痛くなる」。直接的な批判こそしなかったが、父が確立した「二階王国」への“横やり”に怒りをにじませた。
紀州、そして自民のドンだった俊博氏の後継候補。長男・俊樹氏が2016年、お膝元の御坊市長選で大敗し、次男・直哉氏は21年にコロナ禍のクラブ豪遊が“文春砲”の標的になった。「兄弟で一番まとも」(地元関係者)と評判で、10年間秘書を務めた伸康氏が地盤を継ぐ決意を固め、出馬表明の5月以降、各地を駆け回ってきた。選挙統括を担当するのは俊樹氏。「(父で)13回やってるんだ」と看板の強さに自信をのぞかせた。
衆院小選挙区の「10増10減」に伴う区割り変更で和歌山は選挙区が1つ減り、父が13期も制した旧3区に海南市、橋本市など5つの市・郡が加わって新2区となった。未知の地が増え、JR海南駅では伸康氏は「皆さんにはなじみが薄いですが…」と吐露。応援に駆けつけた鶴保庸介参院議員は「余計厳しい。知名度だけですから。『二階』に必ずしもいいイメージを持っている人ばかりではないし」と冷静に分析した。
新人候補だけに、約30年関わる選挙スタッフは「世耕先生に追い付け追い越せ、胸を借りる謙虚な思いで戦う」と語る。父の応援演説は現時点で予定されていない。「元気でピンピンしていますが、主役が代わってしまう。誰の選挙か分からなくなる」と見送る方向だ。世襲批判の視線とも闘いながらの選挙戦。陣営に、父・俊博氏の時のような余裕はない。(筒井 政也)
◆和歌山2区(海南市、橋本市、田辺市、白浜町ほか)
楠本 文郎 70共 新
新古 祐子 52立 新
二階 伸康 46自 新
高橋 秀彰 42諸 新
世耕 弘成 61無 新
【注】届け出順。年齢は投開票日
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